生から死までの哀愁はノスタルジー

それでも生きていかなくちゃ

優しい夢をみたあとは

 

 

現実がより残酷で悲しく感じる。

 

ひさしぶりにいい夢をみた。

もう夢でしか会えない人たちが、優しく触れてくれて、笑ってくれて、夢の中のわたしもすごくしあわせそうに笑った。

 

もう7年くらい会ってないけど、まだ、時々、そういう夢をみる。

 

高校のとき一番好きだった彼は、きっとこれからの長い人生の中でも、たぶん、ずっと一番好きで、永遠に憧れで、その人の存在に心はずっと縛られて生きていくんだとおもう。

完璧な人で、柔らかい人で、温かい人で、会話をしたことは一度もなくて、ずっと自分じゃない誰かに向けてる笑顔を遠くからみてた。

 

彼の視界にわたしがどれだけ入っていたか知らないし、むこうはもうわたしのことを忘れてしまってるかもしれないけど、それでも、わたしは時々、彼の夢をみて、しあわせを感じて、すごく会いたくなって、だけどもう絶対に会えないくて、7年前に戻りたくなって、昔みたいに、遠くからずっと見つめていたいと願ってしまうね。

 

話しかけなかったこと、気持ちを伝えなかったこと、後悔してるわけじゃないけど、だけど、ほんとにずっとずっと近くにいたかった。

触れられない距離でよかったんだよなぁ。。あの頃も、今も。。。

 

 

目覚ましが鳴って目が覚めたとき、一瞬で現実に意識が戻ってきて、その瞬間『夢だった』って気づいて、仕事すげえ行きたくなくなった。いつもより何倍も行きたくなくなった。

 

夢のようにしあわせだった時間はほんとに夢で、まさに夢オチで、現実という地獄がより一層邪悪な世界に感じた。

 

わたしは、もう君とは会えない世界で、毎日少しずつ年をとっていく。君も君の世界で同じペースで年をとっていくね。出会ったときは17歳で、もう今年で24歳だね。お互いいい年になったね。

 

彼がちゃんとしあわせだといい。もうそれを願うしかわたしにはできない。

 

もう夢の中でしか会えなくて、好きになった理由ももうすっかり忘れたけど、これからもたぶんずっと一番好きだから。今日も明日も明後日も。報われねえ。