生から死までの哀愁はノスタルジー

それでも生きていかなくちゃ

愛の果てがそこ?

 

 

今日はむかしのバイト先の先輩たちにわたしの誕生日祝いということでごはん奢ってもらった。

 

すごく久々にお酒を飲んだ。家で自分でお酒買って飲んだりとかしないし、まずまだビールが美味しく飲めないし、アルコールにも強くもないから、カシオレとかジュースみたいなお酒をいつも飲む。

 

 

男の先輩(以下鴨肉先輩)と女の先輩(ムネニク先輩)は同じ大学の同級生で、わたしより一つ年上。

出会ったとき、わたしは二十歳で、先輩たちは21歳だったから、もう4年の付き合いになる。

 

先輩たちは昔、恋人同士だった。でもいまは違う。別れてもう3年も経つわぁってムネニクさんが遠い目をしていってた。

鴨肉先輩には、いま年上の彼女がいる。付き合ってもう1年ちょっとだっていってた。

 

なのに、鴨肉先輩はムネニクさんとエッチをする。

お互いに好きとかそういう感情は一切ないらしい。

 

それってどうなのっておもうけど、べつにムネニクさんが嫌じゃないなら問題ないかなっておもう。

 

わたしも酔っぱらってたから「淫らな性生活wwwww淫らな性生活wwwwwww」とかいって茶化してたけど、鴨肉先輩とつきあってる年上の彼女さんのことを考えると、すごく胸が痛んだ。ズクンって。

 

完璧な人間なんていないから、どんな人にだって、欠点とかダメな部分とか弱い部分って絶対にあるとおもう。だから、そういうものが原因でそういう行為をしてしまっているとしても本人たちがそれでいいっていうなら、それでまでのこと。

だけど、鴨肉先輩の年上の彼女さんは完全にとばっちりくらってるなっておもうから、彼女さんのことを考えるなら鴨肉先輩は彼女さんか、ムネニクさんか、どちらかの関係を絶たないといけないとおもうし、ムネニクさんも、彼女さんのことを思うなら、自分から鴨肉先輩と距離をとるべきだとおもった。

 

だって、このままの関係を続けても、誰も幸せになれないじゃん。

 

鴨肉先輩もムネニクさんも、それをきっとわかってる。

こういう関係を続けてこの先に幸せがないことだってわかってるけど、止められない何かがあるんだとおもう。ほんっとバカだよなぁって心底おもった。

 

けど、鴨肉先輩のこともムネニクさんのこともわたしは嫌いじゃない。軽蔑もしてない。

呆れちゃうほどバカでみてると面白いから、好き。

 

いつかこの二人から若さがなくなったとき、このどうしようもない淫らな関係になにが残るのかなっておもう。すごく気になるから、わたしは定期的にムネニクさんと連絡を取りって、それで定期的に鴨肉さんにごはん奢ってもらおうとおもう。

 

 

帰りの車の中で後部座席でぐてぐてとしながら鴨肉先輩が

「3Pって男の夢だよなぁ。まななか、興味ない?」って聞いてきた。酔っぱらってたけど目が結構マジで身の危険を感じた。それを聞いてたムネニクさんが車を運転しながらハハハ!って笑った。助手席に座ってたわたしのことをチラッて横目でみたけど、その目は笑ってなかった。

 

無理。鴨肉先輩とムネニクさんと3Pとか絶対無理。

 

鴨肉先輩って絶対に異常性欲者だとおもう。

そんで、それにつきあってるムネニクさんも普通じゃないことは、ここだけの秘密。