プラスマイナス4の真実
今日、わりと最近はいってきた生徒さんから「ねえ、あなたいくつ?」と聞かれたので
「今年で24になりました」といったら
「やだぁ。意外と年いってんのね!」
っていわれた。
「・・・そうですよ、もう結構な年ですよ・・・」と切な気に返したら
「こんなおばさんがいうのもアレだけどさぁ、まだ二十歳そこらの学生さんかと思ったわ。若くみえるね~いいね~」といわれたんだけど、なんかすごく複雑な気持ちになった。
24歳の人が二十歳の、しかも学生にみえるってそれってどうなの?
いままで生きてきて、年相応に見られたことって、たぶん、一度もない。
大体は年齢よりも3つ4つ若くみられる。
だけどちょっと前、いまの職場に保険の営業の人がきてたとき、わたしと仲のいい生徒さん(以下不二子さん)と3人で休憩時間に世間話してた。
不二子さんが保険の営業の人に「え~じゃあ~わたし何歳にみえますか~」とお得意の年齢当てクイズをはじめて、不二子さんは自分がいつも年齢よりも若くみられるのを誇ってたから絶対に実年齢より若く言われる自信があってそう聞いたんだけど、保険の人が「ぼくと同じくらいじゃないですかね・・・30くらい」ってかなりドンピシャに年齢当てちゃったもんだから不二子さんはすごくしょぼくれた。わたしは内心で(ぷぷぷwww不二子さんざまあwwwwwwww)とかほくそえんでいた矢先、「じゃあ、このコは?まななかちゃん何歳にみえる?」って矛先がぐるっとわたしに向いた。
わたしは別にそんなの何歳に見られてもよかったんだけど、その保険の人が「まだお若いですよね。27くらい?」っていった。
に・・・27・・・だと・・・・・!
結構な衝撃波だった。そんで不二子さん大爆笑。
そのときはまだ24歳になってなかったからわたしが小声で「いや、23、です・・・」って言ったら「っえっっっ!!!!!!!」って保険の人めっちゃ驚いてた。いや驚いたのはこっちだよって。なんだよ27って。何歳にみられても別にいいって思ったけどねぇ、あんたそれ、27はさすがに予想外すぎた。なんなの、泣くよほんと。
「いや、あの、顔はまだ全然幼い感じがしたんですけど、あの、なんか発言とか、その、雰囲気とかがすごく落ち着いてたもので、あの、あの」ってすごく言い訳がましいこと並べられたけど、発言とか雰囲気が落ち着いてるんじゃなくて、それ完全にただの根暗のコミュ障だからだしっておもった。
こんなふうに、実年齢よりも4つも上にみられるときもあるし、今日みたいに4つ下にみられるときもある。
なんなんだろうこのプラスマイナス4の振れ幅。20歳と27歳ってすごいよね。みるひとによって7歳も違うってことでしょ。なにそれ超こええ。もうお外でたくない。
不二子さんは若くみられればみられるほどすごく喜ぶんだけど(実際にわたしと初対面の時も不二子さんは「何歳にみえる?」って聞いてきてわたしは正直こういう風に聞いてくる女の人って若くみえて実は結構年いってる人多いんだよなぁっていうのを見越して「27くらいですか?」って言ったらすごい喜んだ。だって、ほんとに若いひとはまず自分の年齢何歳に見える?とか聞かないもん。気にしてもいないし。そういうこと聞くひとって絶対30オーバーの人、って居酒屋でバイトしてるときに学んだ)、実年齢よりも若くみられるって、顔の幼さとか大人っぽさとかを置いとけば、いまの自分の年齢に中身が見合ってないって他人からダメだしされてる気がして、わたしはあんまり嬉しくない。
その年に見合った常識とか一般教養がない、とか、その年の割に世間知らずで要領も悪い、とかそういう見られ方してるんじゃないかっておもってしまう。
プラマイ1とか2ぐらいの差で若くみられたらそりゃ喜ぶかもしれないけど、24なのに二十歳にみられるってそれってわたし結構ダメな気がするんだ・・・・いや、自分がダメ人間なのは一億と2千年前からもう重々承知なんですけど、それを他人に見破られてしまっているってことがなんかすごく嫌で、すごくダメだとおもう。
もうここまで生きてきてダメ人間なら、たぶんわたしは一生ダメ人間だから、そのダメな部分っていうのは死んでも自分の奥底に沈めて絶対に表にはだしちゃいけないものだとおもってる。だって、ダメな部分をあっけらかんとさらけ出して生きていたらわたしほんと社会から永久追放されちゃうとおもうもん。そしたらきっと家からも追い出されるとおもうからそれだけは今のところ避けたいという究極の親のすねかじりクズ虫野郎。
それでそのあとも少しその生徒さんと少し話したんだけど
「24だったらね~、今が働き盛りだね~。おばさんだってさ、子育てもして家事もして、それで仕事もしてるんだからさ、若いコがもっとも~っと頑張んないと、ね。ね!」
って言われて、あれ、わたしこの人に心の中覗かれてる?って冷や汗かいた。
バレない人には絶対にバレないけど、たまに、こうやって核心ついてくる人いるからすげえこわい。わたしの必殺技・ナチュラル愛想笑いもさすがにひきつった。
「働きたくねえな~はよ帰りたいわ~」って思ってると、たぶん、そういうオーラをすごい発しちゃってるんだとおもう。無意識に。表面は「仕事してます」って感じでとりつくろってても、そういうオーラがわかるひとにはわかるのかもしれない。明日から全力で気をつけようとおもう。
それはそうと、「意外と年いってんのね!」っていわれて
そうだよなぁ、もうそんな可愛げのある年齢じゃなくなってきたよなぁ、っていうのを実感してちょっと悲しくなった。